スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第72期順位戦A級4回戦▲羽生三冠-△渡辺竜王(2013年10月11日)

第72期順位戦A級4回戦▲羽生三冠-△渡辺竜王(2013年10月11日)


 A級順位戦もそろそろ中盤に差し掛かるという時に、このカードの対決。
将棋ファン大注目の一戦は、渡辺竜王が後手で2手目に3四歩とついて、横歩取りに。昨年の羽生三冠との順位戦から、後手横歩取りも年度初めに度々採用していた渡辺竜王が、この山場の一局で横歩取りを採用。何かやりたい手があったのでしょうか。
 局面は、先手が▲1六歩と端歩をついていない状態で、後手に△2八歩と打たれる局面へと進んでいく。桂馬逃げられないし、大丈夫かな? と少し思っていたけれど、この辺り、羽生三冠も淡々と進めていたので何か考えがあるんだろうなと感じた。
 そして、それはその通りで、▲6四歩と進んでみると、局面は割とバランスが取れていて、互角のように見える。この辺の感覚は、羽生三冠独特のもので、将棋って単純じゃないんだなぁと思わされる。
 その後の羽生三冠の▲6四歩~▲6六桂の飛車を見捨てる攻めが鋭くかった。「飛車? ええ、捨て駒の一つですよね」みたいなかんじで躊躇いなく切っていく羽生三冠。感想戦で渡辺竜王も▲6六桂は予想に無かったとのこと。ここで渡辺竜王は▲6六桂に銀を逃げて飛車取りにあてる。銀も逃げることができて、且つ飛車取り。これだけ見ると後手が良さそうに見えるけれど、飛車取りを無視しての▲6三歩成がなかなか厳しく見える。ここで竜王どうするのか、と思っていたが、「飛車を取れば大体勝ち」が信条の渡辺竜王は、飛車を取る△3六銀を選択した。
 しかし、その後の羽生三冠の攻めが厳しく、81手で渡辺竜王の投了となった。
 渡辺竜王が負けるときは、勿論接戦も多々あるけれど、結構受け一方になってあっさり負けることが多いような気がする。棋聖戦のときも調子悪そうだけどすぐ持ち直すだろうと思っていたけれど、案外不調が長引いてるかんじ。まあ渡辺竜王は調子がいいだの悪いだのという論調は好きじゃない人ですが、見てる側とすれば強いときの冴えがないなぁと感じる。
 


 A級の郷田屋敷戦は、横歩取りで後手の屋敷九段が勝ち、なんとA級順位戦後手番初勝利!
次戦、A級で先手番無敗を誇る屋敷九段VS羽生三冠がどうなるか楽しみー。

スポンサーサイト

第71期A級順位戦最終戦一斉対局(2012年3月1日)

第71期A級順位戦最終戦一斉対局(2012年3月1日)

 第71期A級順位戦最終戦一斉対局、またの名を「将棋界の一番長い日」が今年も終わり
ました。
今年は全体局をスカパーで完全生中継という初の試みや、ニコ生など、様々な中継があって、
観る将棋ファンとしては、とても贅沢な時間を過ごすことができました。ただ、あまりにも
観たい放送が多すぎて、中継を追うのにワタワタしてしまって、なかなか将棋自体には集中
できなかった観があります。やっぱり一点集中して見ることが出来るタイトル戦と順位戦は
違いますねー。

 というわけで、各中継、印象に残った将棋の感想を以下に。

▲スカパー中継感想 
 長い日中継の最初の見所は、A級棋士が続々と将棋会館へとやってくる場面の中継でしょう。
普通の将棋の中継では入ってくるところまで見ることができないので、各棋士のスタイルを見る
ことができる貴重な日です。谷川九段はスタイルがよくて、あの黒いロングコートを颯爽と着こ
なしていますね。羽生三冠のコートもお洒落だし、橋本八段は明らかにカタギのリーマンじゃな
い井出達だし、個性があって面白いです。来る時間も人それぞれですね。
 スカパーの中継では、それぞれの対局に個別のチャンネルまでついていて至れり尽くせりで
した。かつてここまで充実した将棋中継は無かったでしょう。指し手は名人戦棋譜速報でも見る
ことができるのですが、映像中継の最大にポイントは対局者の様子が映るということ。ああいう
将棋界に関わらない人間からすると、特異な風景が見られるのは面白いですよね。
 スカパー中継で一番良かったところは、感想戦を最後まで放送してくれたところです。普段の
中継では感想戦は見ることができないので、本当によかったです。新鮮でした。最後の三浦高橋
戦の感想戦は見ているのが辛かったですが……。


△ニコ生感想
 中村修九段、豊川孝弘七段、佐藤紳哉六段、長岡裕也五段が解説に来てくださいました。
男4人のなんとも言えない緩いかんじの放送が、とてもニコ生らしくて良かったです。きっちり
しすぎずに棋士に親しみを感じられるところが、ニコ生中継の良さですよね。それぞれに
タイプが違っていて、なんか中堅棋士の哀愁みたいなものもありましたね。解説で出てくる手の
アイディアも個性が出ていて観ていて面白かったです。「A級はセレブ。将棋を楽しんでいる」。




▲橋本-△羽生戦(先手ゴキゲン中飛車)
 橋本八段には降級が、羽生三冠には挑戦がかかるA級最終戦の最大の大一番がこの対局。
 私は羽生三冠のファンなので、この対局を集中して観ていました。橋本八段の用意の作戦で、
先手のゴキ中、後手の超速に。羽生三冠が玉の守りに使う金を、相手の飛車をいじめに繰り出し
ていった手が印象に残りました。守りが薄くなってしまうので、どうなのかと個人的には心配で
したが、この手が功を奏し、先手を押さえ込むことに成功しました。橋本八段は作戦がうまくい
かず、羽生三冠がリードをじわじわと広げていって完勝という将棋で、終局も一番早かったです。
 感想戦中継で、藤井九段も言っていたように、羽生三冠は元気そうに感想戦をしていました。
羽生三冠は体力ありますよね。
 
▲渡辺-△郷田戦(矢倉)
 矢倉の定跡系で午前中から超ハイスピードで進む現代的展開の将棋。
 私は全戦型の中で、矢倉が一番好きなので、どうなるのか楽しみに見ていました。先手の攻め
が厳しそうに見える局面で、郷田棋王が3時間を超える長考。やっぱり苦しいのか、と思っていた
ら、渡辺竜王の攻めを受け切って後手の郷田棋王が勝利。難解な終盤を受け切って勝つその強さ
に感動しました。名局。こんな郷田棋王を見たら、金井五段ならずとも惚れざるを得ない。
 渡辺竜王の感想戦は明るいですね。

 
 その他、佐藤王将の破天荒な序盤、谷川九段の投了の様子に胸打たれ、三浦高橋戦の
終盤戦に手に汗握ったりと色々あったのですが、中継を追うので忙しくて将棋の内容をきちんと
把握していないので割愛……。深浦九段が四度目の婚姻届を受理されて何よりでした。




 最終戦の結果、降級は橋本八段と高橋九段に。
 高橋九段は、今期順位戦はいい内容の将棋が多かっただけに、結果が伴わなかったのが残念
でした。最年長A級棋士として踏ん張る姿には、尊敬の念を抱いていたので、降級は本当に悲しい
です。橋本八段は、まだ若いのでいつでも戻ってこられるチャンスはあるので、今後に期待。

 挑戦者は、今期8勝1敗の羽生三冠に決定。
 結果は圧倒的ですが、将棋の内容は危ういものも今期は多かった印象があります。
 4月の風物詩な羽生森内というカードの名人戦ですが、今年はどんな対局が見られるのか
楽しみです。
 私は羽生ファンなのですが、名人戦は勝っても負けてもどっちでもいい派閥です。
 負けたら負けたで、またA級で戦う羽生三冠を1年見ることができるのが楽しいので。


 将棋界の年度末のお祭りが終わりました。やはりA級のラストは特別な空気があります。
 来年度のA級順位戦、将棋界はどうなっているでしょうか。

第71期A級順位戦▲羽生三冠-△渡辺竜王(2013年2月1日)

第71期A級順位戦▲羽生三冠-△渡辺竜王(2013年2月1日)

 第71期A級順位戦も残すところあと2戦。
 挑戦をかけた大一番の感想の前に、私が書けなかった羽生三冠の前2戦を一言で振り返り。

 ・高橋九段戦→悪魔じみた桂打ち。高橋九段頓死うわあああああ
 ・三浦八段戦→A級の連勝記録ストップ。三浦△
 
 という感じでしょうか。
 三浦八段戦は、ここで羽生三冠が勝っていたら限りなく挑戦に近づくので、正直勝ってほしかったけれど、終盤戦がすごく面白くて、手に汗握る将棋だったので満足。三浦八段のいいところが出た終盤戦で、三浦ファンならずともすごく格好良く、感動した。


 先の三浦八段戦で黒星を喫したことにより、重みを増したのが今回の羽生渡辺戦だった。
 今期名人戦への挑戦をかけた大一番。私の戦前の戦型予想は、矢倉だったのだが、本局は渡辺竜王が2手目に△3四歩と指して、横歩取りに誘導した。私は完全に予想外だったのだが、局後の感想を見ると羽生三冠も完全に予想外だったらしい。
 渡辺竜王が後手番で横歩取りを指すこと自体久々で、この日のために練りに練ってきた作戦があり、相当な意気込みを持って対局に望んでいるなと感じた。
 
 横歩のよく指されている定跡通りに進んだ。前例だと、後手のほうがやや勝ち越しているが、先手の羽生三冠は指したい手があったのだろう。▲4四飛車と▲3五歩に分かれるところで、羽生三冠は2局しか前例が無く、且つ先手0勝の▲3五歩を選んだ。これは局後のコメントを見ると、渡辺竜王としては完全に想定外だったそうだ。この手で長考に沈んだ末に、渡辺竜王は千日手となった前例の手順に進んだ。先手の羽生三冠が打開しなければ千日手となるが、羽生三冠は打開を目指し、△7四桂と打ち込んだ。
 この桂馬が打たれた局面では、ド素人的に先手が少しいいのかなと思っていた。しかし、渡辺竜王が天才性を発揮する一着を放つ。
 △3六歩。
 4五に跳ねようとしている桂馬に働きかける3六歩は、渡辺竜王の強さを示した一着。▲4五桂と跳ぶと、△2八馬~△4六馬が厳しいらしい。羽生三冠はこの手で2時間近くの長考の末、▲4五桂と跳ねずに▲8三金と飛車取りに金を打った。これも凄い手で、羽生三冠らしいなと思った。

 局面が進み終盤、控え室では後手玉に詰みがなく、後手勝勢とされていた局面で、それは起こった。
 羽生三冠が▲7七銀と受けた局面。ここで、後手が△7七歩成りとしていれば後手勝ちだったのだが、渡辺竜王は△2三歩と自玉を受けた。羽生三冠はすかさず▲3四桂。以下、先手勝ちになってしまった。
 羽生ファンの私は羽生三冠の▲7七銀を見て、「しょうがない、POで勝てばいいんだから」と、覚悟を決めて諦めムードで中継を見ていたので、相当驚いた。
 どうも、両者後手玉が詰むものだと錯覚していたらしい。
 羽生渡辺という現役ツートップが、同じ錯覚をしていたとは……。ドラマがある。
 劇的な幕切れで、羽生三冠は7勝1敗、名人挑戦へ一歩近づいた。対して渡辺竜王は5勝3敗となり、今期の名人挑戦は完全に絶たれた。

 羽生三冠の今期の順位戦は、深浦、谷川、屋敷、佐藤、渡辺戦と逆転勝ちが多かった印象がある。最終の橋本八段戦は、橋本八段から見れば残留、羽生三冠には挑戦権のかかる大一番だ。後手番の羽生三冠が何を指すのか注目したい。個人的な予想は△8四歩からの矢倉か、橋本さんの振り飛車、相振りを予想。
 A級順位戦全体は、降級争いが混戦、名人挑戦は羽生三冠と三浦八段に絞られた。将棋界の1番長い日が、今から楽しみだ。


第71期A級順位戦▲羽生三冠-△佐藤王将(2012年11月22日)他

第71期A級順位戦▲羽生三冠-△佐藤王将
 この二人で直近の2局は相振り飛車だった。順位戦は佐藤王将の後手番という
ことで、後手振り飛車の対抗型になるだろうと思っていたが、やはりそうなった。
後手のゴキゲン中飛車に、先手が超速と呼ばれる銀の繰り出しで対抗するのは数年前
から流行している形。この超速にどう対応するかが、ゴキゲン中飛車の課題で、菅井流は
関西の菅井五段が編み出した最近ホットな超速対抗策の1つである。
 この菅井流に対して、先手が出した対策が左の銀を繰り出すもの。昨年の朝日杯準決勝
の▲羽生-△菅井戦で公式戦初登場した。(関東の研究会では有力と見られていた手らしい)
これ以降、対菅井流ではこれが主流になっていたが、羽生三冠は本局ではこれを採用しなか
った。
 佐藤王将のこの手に対する対策を警戒したのか、もっと有力な手があるのか、はたまたそう
いう気分だったのかは分からない。羽生のみぞ知る。
 将棋は、羽生三冠が6五馬とする順を見送ったりしていろいろあったが、終盤はどうも後手
のほうが良くなったか。ただ、佐々木勇気四段の指摘していた順を後手が逃してからは、先手
玉が寄らず、先手の逆転模様になってしまった。
 結果は羽生三冠の勝ち。佐藤王将は羽生三冠との3戦は勝ちの局面があったものの、全て
負けに。反対に羽生三冠は、将棋の内容的には不調かな? と思う部分もある。
 A級順位戦、羽生三冠は土付かずの5連勝。A級順位戦連勝記録も20連勝に伸ばした。
ファン的には連勝記録なんて作ってないで名人になってホスイ……という思いもないことはない
が、森内名人強いからね。
 佐藤王将は3勝2敗となり、名人挑戦からは一歩後退。王将戦マジ応援。

 余談だが、本局で検討陣の中にまざっていた佐々木勇気四段。いまどき詰襟の高校って
めずらしい。彼が昨年の将棋祭りで喋っているところを動画で見たのだが、黙ってりゃイケメ
ンの典型だなと思った。なかなか面白いキャラで、密かに注目している。というか、今の10
代後半~20代前半の子たちは、将棋も人柄も個性派揃いで俄然注目。第2の羽生世代に
なるヨカーン。


A級順位戦今後の展望
まずは挑戦権争い。
これは、とりあえずここまで無敗の羽生三冠が断然有利でしょう。
ただ、1敗の三浦八段、2敗の渡辺竜王とは直接対決が残っているのでまだ分からない。
高橋九段、三浦八段との後手番をどう戦うのかがカギになるか。最近羽生三冠は、振り
飛車をやることが多いが、この2連戦では何を使うのかが気になる。
個人的には、2敗の渡辺竜王が地力があるので挑戦権争いの2番手かな? という予想。
ただ、残している相手も強豪揃いで大変。
降級はさっぱり分かりません。


第71期A級順位戦▲羽生-△屋敷(2012年10月19日)

第71期A級順位戦▲羽生-△屋敷(2012年10月19日)

順位戦のちょっとした感想


▲羽生三冠-△屋敷九段

 羽生二冠の先手番、屋敷九段が後手番で矢倉になった。屋敷九段が62手目で前例の
多い△2六銀成ではなく、△3八香と指した。この手の前例は二つで、直近は、▲橋本-
△羽生戦(竜王戦)で先手勝ち。その将棋の棋譜も見ていたけれど、ド素人の私見では、
後手も結構やれるように見えた。
 本局は、屋敷九段は同じ進行で新手を引っさげて挑んできた。それが△新手3九角。
香車と銀と角が縦一列に並んだ格好は凄いが、局後の羽生三冠の感想から観ると、後手の
新手は成立していたようで、先手はその前に変化する必要がありそうとのこと。△3九角
に、羽生三冠は▲4六金と上がったが、その後後手のほうがよくなる変化が多かったらしい。
羽生三冠の感想に、▲5八金という普通にありそうな手は挙がっていなかったけど、やっぱ
り駄目なのかな。
 新手以降後手良しの将棋だったが、屋敷九段の痛恨の錯覚で逆転。羽生三冠が冷静に
寄せた。
 これで羽生三冠は今期4勝0敗でA級19連勝、屋敷九段は2勝2敗。次の羽生佐藤戦
で、佐藤九段が羽生二冠の20連勝を阻止できるか、今期好調な二人の対決が楽しみだ。
屋敷九段は次は渡辺竜王戦。頑張ってほしい。
 今回の矢倉の新手で、△3八香と打つ将棋が増えるんでしょうか。先手の対策がどうなる
か、今後の展開が非常に楽しみ。

 感想戦の写真が中継ブログに掲載されていたが、笑顔も見れて和やかな雰囲気。終局後、
感想戦は2時間近く行われていたらしい。こういうのを見ると、将棋好きなんだなって
微笑ましくなるなあ。

 

一方の、▲深浦△橋本戦は、後手番の橋本七段の角交換四間。
先手の深浦九段が穴熊→銀冠に組む構想を見せる。中盤難しいかな? と思ったが、深浦
九段がリードを奪い、そのまま勝ちきった。
 橋本八段はA級4連敗。開幕4連敗は結構厳しい。A級1期目の橋本八段だが、A級の
洗礼を浴びている模様。頑張って欲しい。深浦九段は2勝2敗。意外なことに、今まで
A級に残留したことがないという深浦九段、今期はどうか。


A級順位戦も折り返し地点で、今期はどうなるか楽しみ。

テーマ : 将棋
ジャンル : ゲーム

プロフィール

亀井

Author:亀井
▲将棋観戦好きの人間
△ハム将棋<私<<<将皇
▲羽生先生を大体応援してる
△羽生世代を大体応援してる
▲佐々木勇気四段面白い
△眼鏡好きには将棋界は天国
▲将棋界ファン
△日々もっと良いブログタイトル
 がないか考え中

最近の記事
カテゴリー
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。