スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

王座戦第2局追記+雑記

王座戦第2局追記 

週刊将棋のWEBサイトを見ると、今週号の見出しに「大作戦負けからの逆転」とあった。
リアルタイムで観戦していた人達にとって、この認識は大体共有されている。私自身そう思っ
ていたが、案外形勢に差はついていなかったのでは? と、考えなおし始めている。
 後手は玉移動の手待ちで、9手損もして先手は穴熊で万全の体勢、と書くと、先手優勢です
ね、と思うが、単に「銀冠」VS「穴熊」だったらまた違う気がする。
 まとめブログに載っていた激指さんの形勢も、割と微差で進行している。(まあ所詮ソフト
の形勢判断なので信頼性は相当低いですが)渡辺王座も、後日自身のブログで、仕掛けの局面
で先手「優勢と判定する局面ではなかった」と書いている。
 9手損かつ先手を穴熊に組ませた局面が、もし実際に形勢が微差だったとすると、後手角交
換四間飛車結構すごい。

 というわけで、実際問題形勢はどうだったか? という疑問は、観戦記などの詳報を待つし
かない。できれば藤井九段に解説していただきたいものだ。


その他


NHK杯は、阿部光瑠四段VS郷田棋王。
阿部四段は、青森出身で、どこか素朴な感じの少年。対局前インタビューの青森弁がほほえま
しい。昨年の朝日オープンでの活躍が記憶に新しく、早指しが強そう。しかし、将棋は一手の
悪手からどうしようもなくなってしまった。郷田棋王もびっくりだったろう。
印象的だったのは、対局中の表情が穏やかだったこと。解説の二人も言っていたが心底将棋が
楽しくてたまらないという顔だった。これからの成長と活躍が楽しみな10代棋士だ。

スポンサーサイト

テーマ : 将棋
ジャンル : ゲーム

第60期王座戦第2局 ▲渡辺-△羽生(2012年9月5日)

第60期王座戦第2局 ▲渡辺-△羽生(2012年9月5日)



 王座戦第2局は、面白すぎて興奮してその日なかなか眠れなかったほどの名勝負になった。
 


 本局、羽生二冠の後手番で、戦型は何にするのか。私は一週間前からあれこれ考えていた。
結論としては、横歩取り>2手目8四歩>振り飛車の順。といっても、横歩が本命で、横歩
50%、2手目8四歩47%、振り飛車3%くらいの割合だった。もしかしたら、藤井九段と
の王位戦の影響で、角交換四間飛車もあるか? と、チラリと考えはしたが、負ければカド番
の1局で、あまり採用したことのない戦法を指す可能性は少ないだろうと思っていた。いくら
渡辺王座が対振りの成績が微妙だったとしても、意表の作戦だったとしても、普通に咎められ
る可能性のほうが高いわけで、博打すぎると思っていた。
 だが、私のそんな読み筋は、羽生二冠のひらりと舞った指先によって、見事にはずれたのだ
った。

 4手目、△4二飛車。

 4手目、△4二飛車。

 4手目、△4二飛車!!!!!


 角交換四間飛車である。
 その手が指されたとき、私は目を疑ったが、ニコ生の視聴者が一気に盛り上がったので、これ
が正真正銘の現実であることを知った。
 ここで角交換四間は本当にびっくりした。そりゃ3%くらいは可能性あると思ってたけど、本
当にやるとは…! 羽生二冠、どういう考えでこれを採用したのかは分からないが、エンターティ
ナーすぎる。
 ここでテンションが上がりきった私は、もうこの手で大分満足してしまっていた。だが、この
将棋はここから見所満載の展開になっていく……。

 序盤の駒組み。羽生二冠の意図不明の早めの△4四歩はあったが、特にそこからどうこうとい
うこともなく、先手は矢倉囲い、後手は銀冠に組む。渡辺王座の5四歩は5筋の位を取る手で、
なかなか先手の駒組みが良さそうに映る。ニコ生の飯島七段曰く、この将棋は攻めの争点を作る
のが難しいらしく、どちらも仕掛けられない状態が続く中、昼食休憩に入った。

 昼食休憩後、渡辺王座は矢倉から穴熊に組み替え始める。実に彼らしい。一方の羽生二冠、指
し手の選択が難しい中、何を指すのかと思っていたら、玉を8二から9二に行ったりきたりしは
じめた。ひとり千日手。9手損。本日二度目の驚きである。羽生二冠がこういった手待ちをする
のは珍しい。感想戦で観る限り、苦しくて仕方なくというやっていたらしいが、第1人者がこう
いう手を指すのはかなり勇気がいるのではと思った。昼ごはんのパスタを食べて、アジの開き直
りをしたのか。
 渡辺王座が金銀4枚の穴熊に組み、羽生玉が9二という不安定な位置にいる状態から仕掛ける
ことに成功し、形勢は見た目先手有利~優勢に。後手が△5二角と、受けに角を手放して、飯島
先生曰く、プロ棋士が10人いれば10人とも先手を持ちたいだろうという状況にまで陥った。

しかし、そこからの羽生二冠の粘り強い差し回しは流石。
穴熊の急所である端に手をつける。感想戦で、渡辺王座はここでの応接を間違えて形勢を損ねた
と話していたが、リアルタイムで観戦していた私は、悪い手とは全く分からなかった。後手が
△4四銀としたところで、やっとちょっと良くなってきているか? と気がついた。とにかく、
いつの間にか駒が働きだして、後手が逆転していた感じで、これも一種の羽生マジックかと心
底感嘆した。

 将棋は終盤戦。
 ▲9三歩を手抜いて△3六歩とした手は、一手勝ちをみた最強の手。羽生二冠らしい鋭い踏み
込みである。この手が厳しかったのか、形勢は羽生二冠優勢~勝勢へ。渡辺王座の迫力ある追
い込みも、△6一金と引く手が冷静で、勝ちを引き寄せた。
 最後も▲4六桂と歩の頭に桂馬を打つ鬼手や、頓死筋を見せて渡辺王座が迫りったが、羽生
二冠がしっかりと受けきり、最後は先手玉を即詰みに討ち取った。

 本局は序盤から終盤まで見所が多く、リアルタイムで観戦することができてすごく幸せだった。
これだから将棋観戦ファンはやめられない。
 最後に、印象に残ったことをいくつか。
 まず飯島七段が二人の印象を比較して話していたこと。
 羽生二冠は「攻めてるのに、ぬるぬるかわされて、攻めがあたっている手ごたえがない」
 渡辺王座は「攻めがあたっている手ごたえはあるけれど、手厚く、なかなか玉に届かない」
 面白い比較である。
 また、本局の感想戦で、渡辺王座が比較的良さそうで、羽生二冠も苦しいと言っている局面
で、「端攻めがあるから」と渡辺王座が自信が無いと答えていたのが面白かった。
相手の攻めを逆用しての端攻めからカウンターは渡辺王座の18番だからですかね。


 王座戦第2局は、羽生二冠が勝ち、五番勝負は1-1の五分に。
 次戦は羽生二冠が先手番。振り飛車が無いとは言い切れないが、居飛車の可能性がやっぱり
高いだろう。これからの二人の戦いに益々目が離せない。

テーマ : 将棋
ジャンル : ゲーム

将棋世界10月号

『将棋世界』10月号の感想

 今月発売された『将棋世界』の中からいくつかの記事についてちょっと感想。


★「羽生善治タイトル獲得の軌跡 前編」
 文章メインかと思ったら写真がメインだった。米長名人(当時)との名人戦の写真が綺麗。
 羽生二冠が七冠制覇したのが、確か25歳。ここまででタイトル27回登場獲得24期と
 か凄まじいな。

★「明暗を分けた後先 王位戦第4局」
 大川記者の観戦記。大川さんは棋士の魅力を引き出す文章と分かりやすい解説で、好きな
 観戦記者の一人。最近だと、昨年の竜王戦の観戦記がすごく良かった。
 今回も普通に良い。凝った文章も嫌いじゃないけど、今回くらいシンプルなまとめ方も良い。

★「棋士が聞くプロ対談 石田九段×森下九段」
 このコーナーは私が大好きな企画だ。ここ最近載っていなかったけれど、今月号は掲載。
 始まった当初は組み合わせによって面白さは違うだろうなと思ったけれど、今のところ
 どれも面白い。今回の対談も良かった。石田九段の過去のエピソードや、森下九段の羽生
 世代3強への敬意。将棋界の現状と今後と話題盛りだくさんである。
 この対談企画では、毎回必ずドキリとさせられる話が1つはある。今回は、自身の弟子が羽生
 を継ぐ棋士になるか? という記者の質問に対する森下の答え。
 「死ぬ気でやれば可能性はある。だが、羽生さんほどの魂を持って死ぬ気でやらないと厳しい。」

★「羽生王位驚異の大局観、異次元の銀打ちから圧倒 王位戦第3局」
 山崎七段の解説が良かった。自分の読みも含めながら、両対局者の指し手の意図をしっかり
 解説。羽生藤井の手に対する敬意を含む素直な感想もあって、楽しく読めた。
 確かに羽生二冠のあの銀打ちからの手順はリアルタイムで見て驚いた記憶がある。
 山崎七段の言うとおり、普通切り捨てそうなもんだ。

★「突き抜ける! 現代将棋」
 とりあえずさらっと読んだけど、藤井先生スゲーということは伝わった。後でしっかり読む。

★「とにかく強くなりたい 竹俣紅女流2級インタビュー」
 注目の森内名人のお弟子さんの竹俣さん。中学生とは思えないほど大人っぽくて綺麗な子だ。
 いいとこのお嬢様っぽいが、趣味と好きな食べ物が渋いw あと好きな駒が「金」の理由が素敵。
 森内さん言い弟子もったなあとひたすら感心しながら読んだ。

★「勝又教授の勝手に戦法ランキング」
 何気にこれも好きな連載の1つ。プロ棋界の流行や現在の戦法のスタンダードが大体分かって面白い。
 一時期瀕死かと思われたゴキゲン中飛車が持ち直していてなにより。



今回の将棋世界は、特に対談と山崎七段解説の王位戦観戦記が面白かった。
まだキチンと読めていない記事もあるので、じっくり読もう。
あ、囲碁将棋チャンネルで王将リーグと王将戦の番勝負を中継するみたいですね。これ何気にすごい。




将棋世界 2012年 10月号 [雑誌]将棋世界 2012年 10月号 [雑誌]
(2012/09/03)
不明

商品詳細を見る

テーマ : 将棋
ジャンル : ゲーム

教習所にて

 

ちょっと前に教習所に通っていたときに、将棋好きの指導員の先生に出会った。
初めての技能教習の時間に教わった先生で、そのときの授業で「趣味は?」的なことを聞かれ、
「将棋観戦です」と、答えると「えー!」と驚いていた。話を聞いたところ、将棋を指すら
しく、アマチュア3段(4段だったかも?)らしい。……つおい。
 本人曰く、昔丸山九段とも指したことがあるとか。先生は丁度羽生世代付近の年齢っぽい。
 その先生の発言で印象に残ったのは「3段と4段にはすごい差がある」ということ。私は
そんな高みには上っていないので分からないが、アマ有段者以上は皆すごく強くて差はあま
りないのではと思っていたので、この言葉には驚いた。

 (そういや、将棋の駒の動きを覚えたころ、勝てるだろうと思ってハム将棋と指してボコボ
コに負けたときは、すごい差を感じたものだ。同時に、「ハムがこんだけ強いのに、プロは
どんだけ強いんだ?!」と、プロの強さにも驚いた。)


 そんなこんなで、その先生とは将棋を通して打ち解けた(?)訳だが、先生の「昼休みに
将棋指しにきなよ」という誘いには1回も乗らなかった。指導対局とかではなくて、本気で
フルボッコにされそうな臭いがしたから。でも1局くらいは指してみてもよかったかも。

第20回達人戦決勝 ▲羽生-△森内(2012年9月1日)

第20回達人戦決勝 ▲羽生-△森内(2012年9月1日)


 羽生森内戦。
 なんだ名人戦か……と、思いきや達人戦である。両者まだ40代前半。タイトルホルダー。
まあお二方とも将棋が超強くて、達人って言えば達人なのであるが、「達人戦は棋界唯一の
シニア棋戦」という言葉と、羽生森内という決勝カードの間になんとも言えない違和感がある。
 羽生世代が参戦してからというもの、この棋戦の楽しみは予選のベテランの先生方と、羽生
世代の棋士との対戦になってきた。是非羽生加藤戦を見てみたい! 

 さて決勝戦。
 今年「名人」をかけて戦った二人が、今度は「達人」をかけて戦う訳で、燃えないはずがない。
決して、別に達人戦じゃなくてもタイトル戦で見れるし……とか、思ったりはしていないで
す、ええ。
 今回もニコ生から観戦。なんかこの4月から王位戦除いてずっと羽生二冠をニコ生で見てい
るような気がする。去年から朝日オープンやらタイトル戦やらで、ニコ生で羽生二冠の将棋を見
れるのが常態化してきて、贅沢なことに、ニコ生中継が無いと物足りなさを感じるくらいになっ
てきた。いつか羽生解説も見たい。

 司会の紹介の後、羽生二冠、森内名人が和服で登場。
二人並ぶと、以外なことに大体同じくらいの背丈に見える。
そしてやたら立っている二人の距離が近いのが面白い。肩ぶつかりそう。
 両者の意気込み。「あ、こんにちは」という森内名人のどこか間の抜けた軽い挨拶に、場内に
笑いが起こる。PC前の私も噴出す。素朴な雰囲気がいい。羽生二冠はいつもどおり淡々と。
対局準備に移る。ニコ生には映らなかったが、森内名人が駒箱を開ける前に、両者の間で譲り
合いがあったそう。可愛い。

 将棋のほうは羽生二冠の先手で、ノーマルな角換わりに。
 今期の名人戦でも出てきた形だが、48手目の△8六歩が違うところ。最近はこの手が流行って
いるらしい。ちょっとの間に将棋は進化して、スタンダードも変わる。
 羽生二冠が所謂羽生ゾーンに▲8三銀と打ち込んで飛車を追うと、森内は構わず先手の玉頭に
銀を打ち込む。後手の森内名人が攻め、羽生二冠が受けるという将棋になった。
後手が猛攻撃を仕掛けている。これは羽生森内戦で、森内が勝つパターンではないような。
なんとなく、森内名人が勝つときは、羽生二冠が攻めて、森内名人がガッツリ受けることが多い
ような気がする。
 本局は実際に羽生二冠の正確な受けに攻めが足りず、最後は羽生二冠が後手玉を寄せきった。
 結構一直線で、押したり引いたりがあまり無かった将棋だった。

 羽生二冠が達人戦連覇。
 今年もパソコンをもらった二冠。「ちょうど欲しかったんです(笑」に、視聴者も笑い。
「森内さんと、こんなにはやく達人戦で顔を合わせるとは(笑」の言葉には、森内名人も苦笑。
小学生のころからずっと将棋を指し続けてきた二人が、気がつけば達人戦で指している。

「棋士としてはまだまだこれからだと思っています」

 そいう言った羽生二冠の言葉が、はっきりと響いた。


テーマ : 将棋
ジャンル : ゲーム

第60期王座戦第1局 ▲羽生-△渡辺(2012年8月29日)

第60期王座戦第1局 ▲羽生-△渡辺(2012年8月29日)


 「羽生渡辺戦」

 この言葉を聞いて心躍らない将棋ファンはほとんどいないはず。たぶん。
 昨年、羽生二冠から王座を奪取し、20連覇を阻止した渡辺王座(なんか渡辺王座って違和感)。
対する羽生二冠は、決勝トーナメントを勝ち抜き、21期連続出場とか訳の分からない記録を
引っさげて、挑戦者として王座戦の舞台に戻ってきた。

 将棋観戦をし始めてから2年目に突入した。その中で、タイトル戦は対局者によって
だいぶ雰囲気が変わるな、ということが分かってきた。
 先日まで行われていた王位戦(羽生藤井戦)は序盤から工夫があって、すごく面白い番勝負
だったけれど、藤井九段のキャラクターも相俟って、勝負というよりはエンターテイメントを
見ているような感じで、夏祭りとか富士ロックフェスティバル風(行ったことないけど)に将
棋を楽しんだ。
 また、名人戦の羽生森内戦は、お互い手の内を知り尽くしていて、見るほうもこういう将棋・
勝負になるな、と、落ち着いて見ることができ、対して今年の棋聖戦は中村五段が初登場、
新鮮な対局で、初夏に相応しい爽やかさが漂っていた。

 そんな数ある対戦カードの中で、羽生渡辺戦には独特の緊張感がある。
 将棋界のトップを争う二人が戦う、最高峰の対決。
マスコミではないけれど、この二人の対戦には、運命とか宿命とか、そういう仰々しい言葉を
つけたくなる。プラス羽生二冠ファン的には、渡辺竜王には割りと負け越しているので、別の
緊張感もあったりする。ぐぬぬ。期待と不安が渦巻く新学期みたいな気分を味わう。ぎぎご。
まあ、勝敗はともかく、二人の対局は確実に面白くなるので、期待のほうが相当大きいのだけ
れども。

 主催紙である日経新聞の特集の「今回はトーナメントを勝ち抜いての出場ですから、特に
うれしい。」とか、「渡辺さんは普通に強い。」とか、「もちろん、勝てばうれしいし負けれ
ば悔しい。」(『日本経済新聞』2012、8月26日)など、羽生二冠のやけに素直な言葉
にキュンキュンしていたら、晩夏の第1局が始まっていた。

 将棋の棋力はハム将棋にやっと勝てるレベルなので、的外れなこと書いても勘弁してくださ
い><とかいう予防線を張って、王座戦の感想を好きに書く。
一言で言うと、羽生先生負けて悔しいデス><という羽生ファンの鑑みたいな感想になるのだ
けれど、一応不真面目ながら将棋観戦日記ということなので、将棋の内容やそれ以外のことも
それなりに。
 羽生ファンなので、たぶん日記のメインは羽生二冠の差し手についてが多くなると思います
ので、ご了承下さい。


 将棋は羽生二冠の先手で矢倉へ誘導し、後手の渡辺王座は阿久津流急戦を採用。
ニコ生というのは非常に有難いメディアで、私は渡辺王座が△5三銀右として後手急戦矢倉を
明示した後、羽生二冠が次の手を指すまでの間を具に観察できた。語弊を恐れずに言えば、そ
の様子はちょっと異様だった。
 羽生二冠は、渡辺王座の手を見た後に、ちょっと口元を緩めたように見えた。そして、ニコ生
のカメラがあるほうに顔を傾け、どこか遠くを見るように斜め上を見る目は、ギョロギョロと
ひっきりなしに動いている。脳内ですごいスピードで将棋駒が動いているんだろう。
 その他ニコ生で、両者の対局姿を見ていたけれど、渡辺王座はやはり20代とは思えぬ貫禄
(髪切った?)、対する羽生二冠はいつも通り泰然自若。よく動くので、どこか小動物的で可
愛いかったりする。渡辺王座の和服がやけに鮮やかな水色だったので、対面する羽生二冠は目
がチカチカしないかなー、とか、どうでもいいことを考えていた。


渡辺「ククク…羽生よ、この竜王様が後手急戦矢倉の最新を見せてやるううう」
羽生「だが断る」
みたいな感じで、羽生二冠が▲7七銀と上がらずに、前例の少ない▲2五歩を選択。それとも、
これが最近の急戦の密かなトレンドだったりするのだろうか。
ここで渡辺王座が時間を使っていたので、この手は少し意外だったのかも。
その後、後手が飛車先の歩を切るも、先手は切らなかったり、後手の飛車が8五に引いたりと、
なかなか突っ張った駒組みが続く。
 私は先手の駒組みで、角が中々使えていないことが気になっていたので、▲9六歩~▲9七角
をやりたいなと思っていたら、羽生二冠がそのように指したのでびっくり。
「冴え渡るど素人のイメージと読みの将棋観…!!」
 とか一人で浮かれていると、豊川先生から△6六歩の取り込みは大丈夫か? という指摘。
……確かに嫌だ。
しかし、三手先も読めない私はともかく、指したのは羽生二冠だからね。やりずらいといわ
れる手を指すのが羽生二冠だから。
豊川先生の指摘通り、渡辺王座は△6六歩と取り込み、その後の数手は淡々と進んだ。
矢倉なんだけれど、矢倉じゃないような戦いになっていた。

 羽生二冠が攻めている。
 渡辺王座が△2三歩と受けずに△9五歩と突いた局面で、羽生二冠が長考をしている間、ニコ
生の豊川先生は▲2二飛車成や、▲2三歩の攻めを解説していた。ところがここで、ボナンザ先生
や他ソフト先生たちによって「▲4二角成が最善です」との指摘が。角を切っていく強気な攻めで、
検討陣からの指摘は出ていない。
 羽生二冠なら▲4二角成をやりそう…、と、ある種確信めいた予感を感じた後、まさにその手を
二冠はしっかりとした手つきで指した。
 そこからの一連の攻め筋は佐藤王将曰く「歴史上見たことが無い」とのこと。
え、我々歴史目撃中ですか。
 検討陣を驚かせた▲4二角成であるが、局後に更新された▲4二角成の感想戦コメントには、
羽生二冠の「え? でも他に?」とのコメントが残されている。さすがの貫禄である。きっと
あのちょっと高めの声で飄々と答えたのだろう。しびれる。惚れ直さざるを得ない。
 感想戦を見ても、個人的には羽生二冠のこの攻めの構想には問題は無かったんじゃないのか
なと感じた。
 しかし、羽生二冠の攻めは、対渡辺戦になると普段の二割増しくらいにテンション高い気がす
るのは私だけか。


「いやー、端のと金で手になっちゃうのは痛いー」
「いやー、先手の飛車先重いー」
「後手玉がひろいー」
「いやー、いやー、いやー」
 終盤戦。形勢は互角? やや後手指しやすいか? という雰囲気。△6七桂と打たれた局面が、
本局最後のハイライト。選択肢は、▲同銀か▲6九玉。控え室及び、ニコ生の豊川先生が▲6九玉
を推す中、羽生二冠は時折声を漏らしながら懇々と考え続けている。ど素人のイメージと読みの
将棋観が告げた。きっと羽生二冠は▲同銀のほうを指すと……。
 予測は当たり、羽生二冠は▲同銀を選択。
 結果的にこの手以降は後手勝ちがはっきりしてしまった。▲6九玉ならまだ難しかったらしい。
 将棋は選択の連続。本当に難しい。


 リアルタイム観戦すると、将棋の終盤戦は本当に心臓に悪い。サッカーのPK戦見てる緊張感が
何時間も続く感じ。なので、応援している先生が負けたときは、「もう将棋ファンやめるー!(涙目」
という心境にいつもなるのだが、次の中継があるとなんだかんだ結局見てしまう。
麻薬か。無限ループ怖い。将棋怖い。


 という訳で、王座戦第1局は渡辺王座の勝ち。
羽生二冠の手を中心に書いたけど、やっぱり渡辺先生普通に強いっス。
羽生二冠の攻めに対する渡辺王座の切り返しがうまくハマった印象。去年の王座戦もそうだったけ
れど、割とこういうパターンが多い気がする。
1局目から見てて疲れる熱戦で、やっぱり羽生渡辺戦は本当に面白い。次戦以降も大いに期待。
急戦矢倉の▲2五歩以下の局面は、今後も現れる可能性は高そうで、どのような戦いになるか楽しみだ。

テーマ : 将棋
ジャンル : ゲーム

将棋観戦日記

将棋観戦でたまったアレコレを発散するためにつくった。
羽生先生のファンなので、基本的に羽生先生寄りのコメントが多いよ。

テーマ : 将棋
ジャンル : ゲーム

プロフィール

亀井

Author:亀井
▲将棋観戦好きの人間
△ハム将棋<私<<<将皇
▲羽生先生を大体応援してる
△羽生世代を大体応援してる
▲佐々木勇気四段面白い
△眼鏡好きには将棋界は天国
▲将棋界ファン
△日々もっと良いブログタイトル
 がないか考え中

最近の記事
カテゴリー
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。